川瀬宙夢(かわせひろむ)さんについて続報です。
箱根駅伝を26年振りに走ることになった筑波大学駅伝チーム。
メンバーのなかでも最年長の川瀬宙夢選手は、既述のように、医学部ゆえの5年生なわけですが・・
実習もあり多忙な医学部学生が、駅伝と両立するなんて、素朴に驚異的ですネ。
(筑波大の箱根駅伝、なんと医学部の学生も走る!100年前の優勝校が26年ぶり・・・・の続報)
Contents
どうやって駅伝と医学が両立できる!?筑波大学だから
スポーツ初心者からするとシンプルな疑問ですが、大学に入ってから駅伝を走っているのでしょうか?
さすがにそれはないようです。
川瀬選手は中学時代から箱根駅伝を走ることが夢だったそうです。
ではもう一つ、医学の道は?
これも中学時代からの夢ということで、
医学部を目指すだけでも大変ですが、一体どうやって2つの夢を叶えるか、考えた末の選択が筑波大学だったとのこと・・
「中学生の頃から箱根駅伝を走ることと医師になることが夢。
どちらも譲れない。高校卒業後の進路を考えた時、
両方を目指せるのが筑波大でした」
(2019年12月12日 スポーツ報知より)
たしかに・・・
筑波大学なら、立派というか国立の難関医学部の一つである医学部(医学群)があり、
かつ、各種のスポーツにおいても全国トップレベルで活躍していますから、体育専門学群でなく医学群に入って、駅伝を走ることが可能。
それにしても、常人にはかなりハードルの高い目標ですがーー
川瀬選手は、それを成し遂げています。
プロフィールと出身校の刈谷高校
川瀬宙夢(かわせ・ひろむ)
生まれ:1995年9月15日
出身:愛知県刈谷市
出身高校:刈谷高校
2015年:筑波大学入学
2018年:駅伝で主将を務める
2019年:箱根駅伝予選通過
2020年:箱根駅伝
身長:175センチ
体重:58キロ
(情報ソースは上記のスポーツ報知より編集)
筑波大・川瀬宙夢(ひろむ)👟
昨季主将。医学5年生。多忙な実習と競技を両立。将来はスポーツドクターに。
「過去4年間味わってきた悔しさを晴らせる走りを。今年のチームはお互い痛いところも言い合える。友達だけど、ちゃんと仲間というかチームメートであることを忘れていない」#筑波大 #箱根駅伝 pic.twitter.com/S5zUZEhhKe— 青木貴紀(陸上記者 Takanori Aoki) (@aokitknr) December 11, 2019
刈谷高校というのは、愛知県立刈谷高等学校のこと。
愛知県は偏差値の高い進学校が多々ありますが、刈谷高校もトップレベルの進学校となります。
刈谷高校は旧制中学時代(その前)から設立された伝統校です。
所在地:愛知県刈谷市寿町5-101
進学校でありながらスポーツも強く、サッカー部は全国高校サッカー選手権大会に度々出場。
卒業生には、ジャーナリストの日高義樹さんらもいる一方で、サッカー選手の太田圭祐さんらを輩出しています。
3年前の統計では東大に13名、名古屋大学に107名の合格者がいるという名門校。
その刈谷高校を卒業した川瀬宙夢選手は、一浪後に筑波大学の医学群に進学しました。
弘山勉監督からも信頼される川瀬選手
川瀬宙夢選手は、駅伝チームでは、実習などがあるため、平日は他のメンバーと一緒の練習は難しいようです。
そうです。医学部の実習があるのですね。
医学生ならでは驚きの取り組みもある。
「ご遺体を解剖させていただく時、筋肉はこうなっているのか、と体を理解できる。MRI(磁気共鳴画像)よりイメージできます」
と説明する。高校時代まで多かった故障は年々、医学を深めることで激減した。
(同上)
筋肉の仕組みを、医学者ならではの目で学ばせていただいているなんて凄い。
弘山勉監督も、川瀬選手のことは大人だと言って、信頼しているとのこと。
大学陸上・駅伝 – 筑波大が26年ぶり箱根駅伝出場へ 医学群医学類5年の川瀬宙夢が空を舞った日 | 4years. #大学スポーツ https://t.co/2xlh7iqSqI
— 国光あやの (@ayano_kunimitsu) December 3, 2019
規定によると箱根駅伝に出場できる資格は「本戦と予選会の出場4回以内」で、川瀬選手は一年時には予選に出ていないので、今回の出場資格があるとされます。
しかし、その規定により今回が最後のチャンス・・
箱根で思いっきり実力を発揮してほしいです。
ところで筑波大学は、予選を6位で通過したこと自体、素晴らしい実績ですが、箱根駅伝には強豪校がしのぎを削っていることも事実。
17位に終わった昨年の予選会、当時4年生で駅伝主将だった川瀬は
「来年こそは結果を残してくれると信じています」と悔し涙を流し、夢を後輩たちに託した。
医学を学ぶ川瀬は5年生、6年生でも規定上は予選会に参戦できる。それでも競技に専念できるのは4年生までと考え、志願して駅伝主将になっていた。
しかし4years.を終えた後も、川瀬はチームに残る道を選んだ。
(「大学スポーツ」 2019年10月27日 より)
昨年は主将として、悔しい思いを超えてきた川瀬選手でした。
ちなみに、今年の予選会で筑波大学駅伝チームは、こんな戦略で望んだそうです。
筑波大がレース前に立てた戦略はこうだった。
金丸逸樹(4年、諫早)らの第1グループ、
相馬崇史(3年、佐久長聖)らの第2グループ、
岩佐一楽(1年、東邦大東邦)らの第3グループ、
そのほかのメンバー、という四つの集団
に分かれて走る。
ハーフマラソンの距離を上位10人が計10時間44分で走れば突破できる。
それだけの力はいまの筑波大にあると、選手たちも弘山勉監督も自信をもって立川に向かった。
(同上)
将来はスポーツドクター!
駅伝での活躍は、もうすぐ本番が間近です。
さらに将来は、アスリートを支えるスポーツドクターを目指すとのこと。
子供のころからスポーツをしてきた川瀬選手は、サッカーでケガをしたときに、治療される立場でお医者さんの姿を見て、その格好良さに感激。
スポーツドクターを考えるようになりました。
もしスポーツ選手が身体の故障を起こしたときに、主治医が自らずっとスポーツをしてきた方だったら、
その対応は、なんとも説得力がありますね。
【今日の選手紹介②】
医学群医学類5年 川瀬宙夢出身高校 愛知県刈谷高校
箱根駅伝を目指して関東に乗り込んできました!幼きころからの夢の舞台、最高のパフォーマンスできるよう頑張ります!!#筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト#醒めて起て#令和のいだてん#目指せポケモンマスター pic.twitter.com/8zTZy2qxBi
— 筑波大学 箱根駅伝 復活プロジェクト (@tsuku_hako) December 8, 2019
意外なんですが、「ポケモンを捕まえること」が得意だそう・・
幅広いですね。
いよいよ本番で、このチームはどんな戦い方をみせてくれることでしょうか。筑波大学は、シード権を勝ち取ることは、監督も選手も当然ながら意識ーー。
箱根駅伝、いよいよ盛り上がり中です。
川瀬宙夢選手はなかでも、医学部の学生としても、将来のスポーツドクターとしても、ことさら注目される得意な存在・・という話でした。
追記:筑波大学の駅伝チームは、「第5弾 国立大の本気の挑戦!筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト」ということで、クラウドファンディングで1500万以上のプロジェクトを12月20日に達成しました。
筑波大学を囲むいろんな輪で、応援の気運が高まっているようです。
こんな声も寄せられています。
・筑波大学生の誇りをもって走ってください。こんな日が来るとは思ってもいませんでした。
・筑波大学OBです。この時が来ることを待っていました。がんばってください!
・国立大学出身なので、すごく応援したくなりました。国立大学の代表として私学陣に一泡吹かせてください。
国立大学ならではの盛り上がりと言えそうですネ。応援しています。
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