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馬毛島の所有者とは? 立石勲氏とタストン・エアポートと・・

   

馬毛島(まげしま)は鹿児島県西之表市にある島で、面積8キロ平方ほどの平らな地形として知られます。所有者は1975年当初は、島ごと購入した馬毛島開発株式会社でしたが、1995年に立石勲氏がオーナーの立石建設が馬毛島開発を買収しました。

のちに立石建設はタストン・エアポート株式会社と名称を変更しました。

 

この島が注目されるのは、馬毛島が位置する特殊な立場と、島の買収とのその後の経緯を巡っての複雑な背景があります。

 

馬毛島の所有と立石勲氏、タストン・エアポートの関係

直近の状態として、馬毛島(まげしま)所有者を、立石勲氏と言っては正確ではないでしょう。

まず、政府の馬毛島買収の経緯です。
2016年11月に防衛省が、タストン・エアポート株式会社と契約見込みであると発表しました。

(この時点で立石勲氏が社長を務めていたかというと異なりますが、後述)

 

しかし肝心のタストン・エアポートが2018年6月に破産手続開始の申立てを行ったと報道され、つまりはもし、破産になってその上で競売が行われるとしたら、政府側が意図する額で購入できそうな趨勢でした。

しかし、10月には破産手続開始の申立てを行っていた債権者が申し立てを取り下げ。タストン・エアポート社の破産は回避され・・・

ざっくばらんに言って、政府は安く購入できそうな馬毛島を購入できなかったのが2018年でした。

しかし翌年2019年1月には、政府は160億円で馬毛島を購入する見通しとなりました。

ここで金額を見ると、1995年に立石勲氏が事実上馬毛島を買収したときは4億円とされます。4億円で買った島を160億円で売ったら、それは巨利を得ることに見えますーー。しかし立石氏側からすると、巨額を投じて島に滑走路を作ったという言い分があるようです。

 

これらの背景には馬毛島が、日本の防衛上、あまりに重要な位置を担うという事情があります。

 

金額について加えると、馬毛島が将来的には有力な土地となることを知った立石勲氏は、私財を投じて滑走路建設に着手し、その投資金額は150億円とも言われています。

 

(画像はイメージです)

馬毛島、無人島から用地買収問題まで

 

馬毛島は住所でいうと、鹿児島県西之表市大字馬毛島となります。

 

種子島の北のほうが西之表市で、西之表市の一部として馬毛島があるわけですが、グーグルマップで航空写真を見てもひと目で分かる通り、十字に、滑走路が作られているような不思議な地形。

 

滑走路を作りといってもそれは空港でないから、通称「滑走路」であって、実際には測量名目で樹木が伐採されてきました。この開発を巡ってタストン・エアポート社は、森林伐採届や林地開発等の行政許可を鹿児島県から得てきたとされます。

しかし、元西之表市は森林開発等を確認しようと立ち入り調査を申し入れたけれど、タストン・エアポート社は拒否。そのような経過を島の乱開発と批判されてきたという側面もあるようです。

 

 

 

ところで馬毛島はどんな歴史を辿ったのでしょう。

鎌倉時代から種子島氏の領地(定住者なし)

戦後、農業開拓団が入植し、500人余が住んで酪農やサトウキビ栽培にあたった。(土地は農地に適さず1980年には無人島となる)

1975年、馬毛島開発(株)が平和相互銀行により設立され、島ごと買収

1986年、馬毛島事件(平和相互銀行の不正経理の事件)

1995年、立石建設が馬毛島開発を買収(島は徐々に有人化)

 

島としての歴史ですが、しかしすでに馬毛島開発という企業が大きく島の歴史を動かしています。

さらに国の防衛計画との関わりで、島は大きくクローズアップされます。一方で立石勲氏は2011年に有罪判決を受け、その頃からのタストン・エアポートの社長は退き、現在の社長は親族と思われる立石和民氏となっています。

 

2010年、防衛省が新たな自衛隊施設の整備として島の自衛隊使用を計画

2011年6月、立石勲氏と立石建設は法人税3億2000万円脱税で有罪判決を受ける

2011年6月、防衛省はタストン・エアポートと用地交渉開始の合意書を締結

各種の訴訟(漁師らによる工事の差し止め、住民による開発の違法性放置の行政訴訟、旧馬毛島開発社に切り売りしたことの無効性を問う入会権裁判など)

2016年、防衛省はタストン・エアポート社との契約の見通し

2018年6月、タストン・エアポート社債権者が破産手続開始の申立て

2018年10月、タストン・エアポート社債権者が申し立てを取り下げ

2019年11月、政府は160億円で馬毛島を自衛隊訓練場として売買契約を締結

 

2019年に入っても、1月に一度は発表された締結が、「地権者側の間で開発会社の代表権などをめぐる法的な争い」で延期されていました。

タイトルの、馬毛島の所有者とは?という話に戻ると、2019年11月現在、所有者は法人のタストン・エアポート社ですが、「代表権を巡る争い」の詳細は不明。

 

何かと争いごとが多いような気がするのは個人の感想ですーー。しかし立石勲氏については、島を中国に売ろうとしていた云々の、それは事実報道なのか、中傷的な表現なのか、分からない文言も色々と見かけます。

 

ともかく最新のニュース、事実としては、「政府が馬毛島を約160億円で買収した」ということ。

 

米軍空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の実施候補地の馬毛島(鹿児島県西之表市)について、

政府と地権者側が29日、約160億円の売買契約を結んだことが、複数の政府関係者らへの取材で分かった。

FCLPを実施するほか、自衛隊施設も整備し、中国の海洋進出を念頭に置いた南西防衛の拠点とする方針。

(11月29日 産経新聞)

 

その金額については、この記事に続いたなかで、土地価格について『約45億円と鑑定したが、開発会社側は滑走路を整備したことなどを理由に数百億円規模を要求』とのことです。

そして、両者の折り合いがついたとーー。

 

 

その金額については、個人のコメントとしては諸々の声もあります。時価の4、5倍とか、400億で買えと言われたとか・・

 

 

政府とタストン・エアポート社との締結はあっても、地元の西之表島市としては、米軍空母艦載機離着陸訓練(FCLP)について、現在、歓迎しているわけではありません。

まだまだ今後の推移が注目されます。

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